NLPとは、Neuro-Linguistic Programmingの略で、「神経言語プログラミング」と訳されます。ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーによって1970年代にアメリカで開発されました。言語学と心理学に基づいた新しい学問で、相手とのスムーズなコミュニケーションを築いたり自分の目標を達成させたりする事などを目的としています。
ここではフォトセラピーにおいてNLPがどのように活用できるか、ごく一部ではありますが簡単にレポートしたいと思います。
*写真を介して相手の代表システムを見分ける
代表システムとは人の五感の背景にある神経論理構造の事であり、視覚・聴覚・体感覚(味覚/嗅覚/触覚など)に分けられます。NLPではクライアントがどの代表システムをよく使うかによってタイプわけをしていますが、クライアントが撮影した写真について語ってもらう事により、それの判別を手助けします。
視覚タイプ・・・撮った写真に対して、そこに写っている物に対してのコメントが多い、色にこだわっていたり、カラフルな写真が多い。
聴覚タイプ・・・被写体に対して論理的に説明したり、被写体一つ一つに意味を持たせる。被写体から想像できる音などについて語る。
体感覚タイプ・・・写真に対してのバックグラウンドや、思い出、撮ったときのエピソードなどを語る。直感を大切にする、感覚的に撮っている。
ラポールの形成を手助けする
ラポールとは、心理学用語で信頼関係にある事を指します。どんな心理療法でもカウンセリングの最初にクライアントとカウンセラーがラポールを形成する事は非常に重要なのですが、NLP心理学でもまたラポールをコミュニケーションの基本としています。写真を介する事でラポールの形成を手助けする事が可能と考えられます。クライアントが撮った写真に対して、またその時の状況や撮ったときの気持ち・なぜ撮ったかなどを語ってもらう事によって、クライアント・カウンセラーお互いに話し易い・聞き易い状況が形成できると言えます。
エクセレントサークル
クライアントから“物事がうまく進まない”などの発言が出たら、よいサインだとNLPでは考えられます。そのように思うという事は、過去に成功体験を知っているからです。このような状況、また本人に能力はあるのに自信がない・怖くて第一歩が踏み出せない時にNLPではエクセレントサークルという技法を使います。ここでもまた写真が有効的に活用できます。
・最初に自分がうまく行っていた時の写真を、フォトアルバムの中から一枚選びとりだしておく。
・自分の前に輪(サークル)をイメージする。色・大きさなどは自由。
・ 写真を眺めつつその時のリソースフルな体験(リソース*に満ちた状態)を思い出す。
・ その時の感覚がよみがえってきたら実際動いてそのまま目の前のサークルへ入る。
・ 深呼吸をしながらイメージを膨らませ自分がリソースに満ちている状態を続ける。
・ イメージがリソースフルな状態になるとだんだん希望や意欲に満ち、体温も上がってくる。
・ 一旦サークルから出て今度は単にポンとサークルに入ってみる。
・ リソースフルな状態が再度よみがえる。
・ またサークルから出て、再度入る。これを何回か繰り返す。
・ 何回かくりかえすうちにアンカリング*が起こる。
・ サークルの外に出て、いつでもエクセレントサークルが呼び出せるように小さくまとめておく。その為に使用した写真をいつでも持ち歩き、必要な時に眺められるようにするとイメージの構築を手助けする事ができる。
・慣れたら実際に動かなくても頭の中でイメージできるようになる。
以上
- リソース・・目的達成までの過程で使うありとあらゆる物、事柄、手段。自分の性格や環境、人間関係などもリソースに含まれる。
- アンカリング・・ある状態を一つの刺激で固定しいつでもそれが発揮できるようにする事。
参考文献 千葉英介著 NLP理論
2005.05 © June Sakamoto
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